
※この記事は、2020年1月上旬の様子をもとに記述しています
タイでは各地の主要県をつなぐ国鉄路線が存在します。
タイの列車での移動は、東南アジアの風情があってとても良いです。
遠方への移動なら、寝台列車も快適です。
今回は、この鉄道について書いてみたいと思います。
ここが起点・バンコクのフアランポーン駅
バンコクにある国鉄のメイン駅、フアランポーン駅はバンコクの真ん中あたりにあります。
バンコク各所から、MRT(地下鉄)でアクセスが可能です。
国鉄の大雑把な路線図は以下の図ような感じです。
ここでお伝えしたいことは、
①すべての路線がフアランポーン駅起点になっている
②以下の4つの路線がある
・Northern Line
・Northeastern Line
・Eastern Line
・Southern Line
この2点です。(真ん中の黄色い〇がフアランポーン駅)
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実際には各線には支線もあってもう少し細かいですが、
とりあえず「4路線ある」ということだけでも知っておけばインターネットで予約の際にも助けになります。
「クルンテープ駅」?「フアランポーン駅」?
ちょっと寄り道します。大事なことなのでお伝えします。
実はこのフアランポーン駅には、いくつかの表記があります。
「バンコク駅」「クルンテープ駅」「フアランポーン駅」などです。
結論から言うと、
「フアランポーン駅」という言い方が、一番わかりやすいようです。
こんなエピソードがありました。
電車来るまで駅の近所で散歩していたのですが、相当遠くまで歩いてしまったので、駅にまた歩いて戻るの面倒だなーとおもって、トゥクトゥクのおじさんに声をかけました。あんまり英語は通じない方でした。
ワタシ「フアランホーンステーション?クルンテープステーション?行ける?」
トゥクトゥクおじさん「?」
ワタシ「(スマホをみせて)ここ。わかります?」
トゥクトゥクおじさん「ふーん、いいよ」
ワタシ「いくら?」
トゥクトゥクおじさん「んー、150バーツかね」
ワタシ「んー、100バーツにならん?」
(仲間とノンビリしとるところに声かけたから若干弱め)
などというやりとりをしたあと、のんびりとトゥクトゥクに乗ってたら、
ドライバーのおじさんが電話をしだしました。
で、すこししたら
「この電話で話してちょーだい」
っという感じで電話を私に差し出すわけです。
なんだろ?と思いながら電話出てみると、今度はしっかりした英語が聞こえてきました。
電話「ああ、あなたはどこへ行きたいの?ドライバーが場所よくわからないっていうんだけど」
ワタシ「あ、そうなの?フアランポーンのTrain Stationに行きたいんだけど?」
電話「あー、おーけー・おーけー」
って感じでドライバーのおじさんに電話を戻したら、話が通じたようです。
実は、「フアランポーン駅」っていうのは、国鉄駅のすぐ近くにあるMRT(地下鉄駅)の名称でもあります。
また、国鉄駅構内の表示や、Google Mapではこの駅は
「クルンテープ」とか「バンコク」となっているんですよね。
※「クルンテープ」は「バンコク」と同じです。
タイ語でバンコクのことを通称クルンテープと言うそうで。
最初トゥクトゥクのおじさんに話したとき、「フアランポーン駅」って言ったらあまり要領を得なかったので、「クルンテープ駅」という言い方をしました。
この辺の私の言い方があまりクリアじゃなかったんだと思います。発音が悪かったのかもしれない。
電話の時にはすでにトゥクトゥクはフアランポーン駅に向かっていましたから、多分、地下鉄に行けばいいのか国鉄に行けばいいのか迷ってたのかな?と思いました。
とにかく、国鉄の駅も「フアランポーン駅(フアランポーン トレインステーション)」と呼称して問題ないと思います。もしMRTのフアランポーン駅に行きたい場合は、「フアランポーン MRTステーション」と言えば通じるでしょう。
すべての路線はバンコクに通ず

駅の中にはこんな掲示があります。
目的地・出発時間・到着時間がびっしり書いてあります。
拡大すると↓

一覧になっていると、次はどこへ行こうか…とワクワクしてきます。
先ほどの路線図を見ていただくとわかるように、
線路はバンコクから放射状に延びています。
この駅からタイのいたるところへ行けるわけです!
目的地が決まっている場合、時刻表の検索は
下記ウェブサイトでも検索可能です。
State Railway Of Thailand
http://www.railway.co.th/Home/Index
チケットの購入ルート(ネット・窓口)
チケットの事前購入は、駅の窓口、およびインターネットで行うことができます。
オンラインで事前購入できるのは、
Northern Line
North Eastern Line
Southern Line
の3路線のみです。
列車の乗車券を購入できるオンラインサービス『e-TSRT』
https://www.thairailwayticket.com/eTSRT/default.aspx?language=1
駅に行かなくても買えるのは楽です。
ただし、会員登録が必要です。
パスポートとクレジットカード番号が要ります。
また、これは以前実際あったのですが、
オンラインでいっぱいだったけど、窓口に行ったらまだ空いてる席がありました。(寝台車)
というわけで、もし時間に余裕があるのであれば窓口に行って買うのが一番良いと思います。バンコクやアユタヤ、チェンマイなどメジャーな観光地の駅窓口なら間違いなく英語が通じます。
窓口でチケットを買ってみた
バンコクのフアランポーン駅での切符購入はすでにほかのブログでも詳しく紹介されていますので、ここでは、バンコクから80キロほど北へ行ったアユタヤ駅で、チェンマイ行きのチケットを買った時のプロセスでご紹介します。
窓口でスムーズにチケットを購入するには、
・目的地
・乗りたい電車の時刻
・乗りたい座席のクラス(後述)
をあらかじめ上記のチケット予約ウェブサイトでチェックしておくとよいです。
目的の電車が満席の場合に備えて、セカンドチョイスの候補 も考えておくと尚よいと思います。
何しろ東海道新幹線のようにガンガン列車が来るわけではありません。
その割に利用者も多くいますから、数日前に購入しておくと安心です。

ファラン(西欧の方)の旅行者が多くいます。


座席クラスがヤヤコシイ
さて、実際に予約をするにあたって、座席の種類をどれにするか決めなければなりません。
しかし、実際には電車によって、存在する座席タイプが異なっているため、話がややこしくなっています。
同じ座席シートでもエアコンがあったりファンだけだったり、
寝台車でも、2ndと1stがあったりします。
・「1st class」から「3rd Class」まであるが、例えば同じ「2nd class」の席でも、座席タイプが「Berth(寝台車)」や「Seat」など、いろいろ枝分かれしている。(全線共通)
・Ordinaly、Rapid、Express、Special Expressなどの列車種別がある(全線共通)
・同じSpecial Expressでも、列車に備わっている座席タイプが異なる。
例えばチェンマイ行きの例では、上記の列車番号7(AM9:48アユタヤ発)には、シート席しかありません。しかし、列車番号9.13.51にはBerth席(寝台車)があります。
・で、列車番号51のExpressはどうかというと、Berth席もSeat席もあります。(おそらく数十分から数時間程度だけ乗って途中駅で降りる人のためでしょう)
というわけで、正直、法則性がよくわからないので、目的地が決まったら国鉄のチケット予約サイトで事前にどのクラスがあるか調べておき、窓口で話ができるようにしておくと話がスムーズです。
特に英語に自信がない方は、メモに書いておいて指差しできるようにしておくなど、下準備をしておくと楽です。満席の場合などにはもろもろやりとりが発生しますので、セカンドチョイスまで決めておくとよいと思います。
タイ国鉄 チケット予約サイト↓(座席タイプも写真付きで見ることができます)
https://www.thairailwayticket.com/eTSRT/
基本的には寝台車なら「2nd Class」を選択して置いたらよいと思いますが、1等車と2等車の違いが気になる方は以下をどうぞ。
1等、2等の寝台車の差異について、下記のサイトに写真がまとまっています
Northeast Line東北線はすいているようですね。
(チェンマイ行きNorthern Lineはすぐに満席になります)
寝台車の場合は、上段、下段を選べる
上段、下段とも乗ったことがありますが、個人的には下段ベッドのほうが少し広く、トイレに行きたくなったりした時も楽なので、下段ベッドが好みです。また、下段ベッドは窓がついています。夜になると外は真っ暗なので何も見えませんが…。
値段も、下段ベッドのほうが若干高めに設定されています。
それでも下段ベッドのほうが早く売り切れますので、お早めにお申し込みを。もし下段が無かったら、上段で問題なしです。(そういうこともある!)
実際のやりとりはこんな感じ

ワタシ「えっと、21:06発のチェンマイ行きの、
寝台車(Sleeping Coach)の席がほしいんですけど」
I was wondering if you have seat available
for the train to Chang Mai leaving 9:06PM.
Sleeping coach?
窓口の方「うーん、その時間の寝台車は、満席ですねー」
It’s fully booked.(画面を見せてくれる)
ワタシ「えっ、そうなの。じゃあ、一本早いやつは?」
Oh,Okay. How about the train leaving 7:45PM ?
窓口の方「そっちなら空いてますよ。上の席か下の席があるけど?」
Yes, we have seat open. For sleeping train, there is up or
bottom bed you can choose?
ワタシ「あ、じゃあ下のベッドでお願いします。いくらでしたっけ」
Great. I’d like to get a bottom bed. How much is it?
(タイ人英語っぽく。日本語は意訳アリです。)
というわけで、下段ベッドをめでたく手に入れることができました。この電車は朝の7:15分という早い時間につくから、できれば1本後がよかったけど、まあいっか、そういうこともあるでしょー・と思っておくと、旅が楽しくなる気がします。
実際、朝7時のチェンマイ駅にはタクシーもソンテウもいっぱい待ち構えていたのでタクシーに乗ってホテルへ行く方でも全く問題ないでしょう。
(私はノンビリとホテルまで30分ほど歩きました)
繰り返しになりますが、満員のこともあるのでセカンドチョイスを調べておくといいと思います。

チケットをなくすと再度お金を払わないといけませんのでチケット保管は大切に。
そうはいってもインターネットで予約は便利です
数日程度の旅程の場合は駅まで行って予約はちょっと時間もったいないかもしれません。まして満席の可能性も十分あります。
というわけで、インターネットでの予約方法については、
このサイトが非常にわかりやすいので紹介します。
会員登録の方法から丁寧に説明されています。↓↓↓
備えあればさらにいい!時間!アイマスク!耳栓!
タイの列車は、遅延がよく起こります。
飛行機に乗らなければならないなど、オンタイムを求められる状況では、余裕のある時間設定をお勧めします。
また、席も埋まりますから、前もってチケットを購入することをお勧めします。
特にバンコクからチェンマイ行きの寝台は事前予約が必須でしょう。
インターネットでも買えますし、窓口での購入も可能です。
数日しか滞在時間が無い場合、わざわざ駅に行く時間がもったいないし、現地予約だと満席の場合もありますから、インターネットでの予約が現実的です。
そして、寝台車に乗る場合は、アイマスク、耳栓はあるといいです!
列車内は消灯されません。また、近所の人がいびきをかくこともあるし、列車の音はずーっと響き続けています。快適な睡眠のためには是非用意を!
まとめ
まとめると、
①バンコクから列車に乗れば様々なところに行ける
②チケット発行は窓口がよいが事前準備を
③日本で予約したい場合はオンラインでも可能
④アイマスク、耳栓はあったほうがよい
といったところです。
実際の電車の様子についてはまた上げたいと思います。
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